【ギア購入】FL-120を買うに際して検討したこと【ヘリノックス】

最近までトレッキングポール って仰々しいイメージがあって、手を出さずにいました。

しかし、足腰への負担を意識するようになり、最近ようやく手に入れました。
購入したのはヘリノックスのFL-120。
ヘリノックスの中でも軽量化に特化したモデルです。

ヘリノックスというブランドを選んだ理由は、3大ポールメーカーのひとつであるDAC社のポールを使用したかったから。 ブランド指名まではスムーズだったのですが、どれを選んでいいかかなり悩みました。

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今日はその際に調べたモデルの比較やFL-120を選んだ理由を記述していきます。

目次

  1. ラインナップ比較
  2. 適切な長さ
  3. FL-120を選んだ理由
  4. FL-120の使用感

ラインナップ比較

現在、ヘリノックスのトレッキングポール はモンベルが代理店として取り扱っております。 ラインナップとしては計4種類。 軽量化を狙った「FLシリーズ」、レバーロック+ボタンロックの「LBB」、そして折りたたみ式の「TL」です。 下記はそれぞれのスペック比較です。

モデル名 重量 長さ 収納サイズ 価格 ロック方式
FL-120 310g 80~120cm 53.3cm 13500円 ツイストロック
FL-130 360g 98~130cm 58.8cm 14000円 ツイストロック
LBB-120 430g 100~120cm 51.2cm 18000円 レバーロック+ボタンロック
TL-120ADJ 360g 110~120cm 34.3cm 17000円 テンションロック+ツイストロック

適切な長さ

考え方や使用用途にもよりますが、一般的には下記の長さを推奨されている事を目にすることが多いです。
身長*0.63~0.68
ヘリノックス製のように調整可能な伸縮性ポールの場合は長さの範囲内であれば問題ありません。
調整不可なストイックなモデルは対面販売店での購入推奨。

FL-120を選んだ理由

正直なところデザインです。 シンプルでソリッドな見た目、主張しない色味に魅かれて選びました。 最後まで悩んだのはFL-130。 身長的にはFL-120で十分カバーできているのできていました。 ただ、UL系のモノポールシェルターでは130cm前後を推奨されています。 将来的にそれらを使うならFL-130が適しているでしょう。

FL-120の使用感

主な用途としては2つ。

  • 勾配のあるハイクアップ
  • ツェルトのポールがわり

スタイルとしては常にポールを使用するわけではない為、収納時の取り回しのしやすさが大事です。
FL-120は収納時にコンパクトで25Lザックに装着してもはみ出さないサイズ感がGood。
また、背負っていても負担になりにくい重量もいいですね。

欠点というほどではないですが、ツイストロック構造は少し不便に感じることもあります。
低山の縦走時、高低差が続くときにポールの調整に煩わしさがあります。 とはいえ、一般的なポールと比較してグリップ部分が長い為、多少長さがあってもグリップの持ちかえで対応できなくもないです。 買い替えしたくなるほどではないですね。

トレッキングポール って小さな仕様の差はあれど、使用時には大きく性能差があるものではないですよね。

  • 壊れる
  • 130cm以上のシェルターを常用する 上記のどちらかのことがないかぎり、こちらのFL-120をこれからも使っていく予定です。

【レビュー】軽量なのにテントに肉薄する快適性を兼ね揃えたツェルト2ロング【ファイントラック】

どうしても重くなりがちなテント泊装備。
どれも必要な物ばかりなはずなのに、気がつくと10kgオーバーなんてことも。
では、軽量化を図る際に何から手をつけたら良いのでしょうか。

まずは大きくて重いもの。つまりはテントです。
現在手に入りやすい選択肢だと以下の通りです。
※重量は目安

軽量素材
  • シングルウォールテント:700g前後
  • シェルター: 300-600g
  • ツェルト:300-500g

私はこの中でツェルトを選びました。
購入したのはファイントラックのツェルト2ロング。

ツェルトというと「非常時のビバーク用にザックに忍ばせて置くもの」という認識の方も多いでしょう。
ビバークにも使えるはずなのに、なぜ「非常用」なのか。
それは市販されている多くのモデルが透湿性が悪く、結露が発生する為です。

しかし、それに一石を投じる形で発売されたのがファイントラックのツェルトです。
メーカー曰く、透湿性のある生地の使用と考え抜かれた通気口により結露は大幅に軽減されるとのこと。

正直なところ、購入時は半信半疑でした。
実際使用してみると、必要十分。
もちろん、「超快適!」とは行きません。
多少の結露は発生します。
それでも使いたいと思えるポイントは下記の3つ。

  • 軽量コンパクト
  • 居住スペースはソロテント並
  • 土間を作れる

当初はUL装備の時のみの使用を想定していましたが、今ではメインで使用しているほどです。
そんな私が実際に使ってみて感じたこと、注意点などをご紹介できたらと思い、今回のエントリを書いてみました。

※画像からはみ出してるグランドシートは見逃してください。 f:id:KandaMorioka:20210221165706j:plain

目次

  1. 基本情報
  2. レビュー
  3. 気に入った点
  4. 気になる点
  5. まとめ

概要

冒頭で述べた通り積極使用を謳うファイントラックのツェルトシリーズの1つです。
現在廃版になっている「ツェルト2」の派生型で、当初はUL系ギアショップとして有名なハイカーズデポさんの別注品でした。
一般的なツェルトとの違いは、結露対策、、、はもちろんなのですが、サイドリフターの存在も大きいでしょう。
サイドをガイラインで広げることで、驚くほど居住スペースが広がります。
ツェルトというと不便そうと思われがちですが、テントの用に気楽に使えるギアです。

カタログスペック

  • 重量
    • 総重量:336g (本体:331g/収納袋:5g)
  • サイズ
    • フロア:全長220 x 幅100cm 
    • 天井高:95cm
    • 天頂部長さ:170cm
  • 素材
    • 生地:15Dnlリップストップナイロン PU透湿コーティング
    • 耐水圧:1,000mm
    • 透湿性:8,000g/m2

特徴

透湿性素材

サイドリフター

「幕内上部の広さなんて関係ないでしょ?サイドリフターはおまけ」 そう思っていた時期が私にもありました。。。

シングルウォールのテントやツェルトなどは外気と幕1枚で隔てている為、結露が発生している際はなるべく触れたくないもの。
せっかくテントを軽量化したのにシュラフカバー必須になると、軽量化の恩恵が半減します。
サイドリフターは両サイドに広がりが出るので、幕に触れる可能性が減ります。

通気口

上部に2箇所通気口が設置されています。
結露の心配のないシーズンはこちらのみで通気はOK。
虫の侵入リスクを抑える事ができます。
ただ、冬季は少し心許ないので、下記のダブルジップの併用は必須です。

ダブルジップ

出入口のジップはダブルジップ仕様になっています。
出入りの際はあまりメリットはありませんが、換気に非常に役立ちます。
暖かい空気は上に昇りやすい性質があることから、ジップの上側を開けること暖かい空気を外に逃し安くなります。 また、片側は上部、もう一方は下部を開けることで空気の通り道ができ、もう一段階通気が可能です。

別途用意しなければならない物

ポール

テントと違いポールが付属されていない為、基本的にはポール持参が必要です。
私は登山時に利用している「ヘリノックス FL-120」を使用しています。
最長120cmの物で最低限設営は可能ですが、欲を言えば130cmあれば幕に張りが出るかと思います。

ペグ

設営方法によりますが、スタンダードな張り方で12本必要になります。
本数が多いので油断すると嵩張りがち。
可能であれば軽量ペグをチョイスすると良いでしょう。
私は下記のペグを使用しています。

yaeigeiko.hateblo.jp

グランドシート

ツェルト本体が非常に薄い素材でできている為、グランドシートは必須です。
とは言え、立派な物ではなくSOLのエマージェンシーブランケットを私は使用しています。

シーム剤

工場出荷時はシーム処理がされていない為、自ら行う必要があります。
物にもよりますが、1000円前後で購入可能です。

レビュー

設営

ペグの本数が多いですがシンプルな構造の為、設営は簡単です。
軽すぎて風の影響を受けやすいですが、先にペグダウンしてから立てれば問題なし。
慣れれば2分以内で設営できるでしょう。 また、ガイラインは事前にツェルトにつけて置くことをお勧めします。

居住スペース

名前に「ロング」と付く通り、ちょっと長いです。
また、サイドリフターでサイドがちょっと広いです。
このちょっとが案外大きい。
就寝時にシュラフが幕に触れるリスクが大幅に軽減されます。

結露

防風性

ツェルトは風に弱い印象を持っていた為、風速8mの環境でテストしましたが問題なし。
風向きを意識して設営、保持力のあるペグを使うを徹底すれば台風でもこないかぎり大丈夫だと思います。

パッキング

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あくまで私は、、、という話なのですが。
収納袋にいれず、画像の用にザックの一番上にパッキングしています。
簡単な雨除けになりますし、設営が簡単。
テントだと嵩張るのでお勧めしませんが、コンパクトなツェルトだから為せる方法かと。

気に入った点

換気をコントロールしやすい

上記のダブルジップの説明と重複しますが、ジップの開ける位置を調整することで換気がしやすいです。

サイドリフターによる居住スペースの広さ

こちらも特徴でお話しした通り。

前室を作れる

通常のツェルトならば前室を確保するゆとりはありません。
しかし、このツェルトならば少し長く作られているので前室スペースを作れます。

気になる点

付属品次第では総重量が重くなる

ペグの本数や、グランドシート、ポールが必要なことから結果として重量が重くなりがち。
なるべく軽量な道具を選んだり、ポールはトレッキングポール と兼用するなど工夫する必要があります。

ガイラインの張り出しが多く、設営スペースに注意が必要

非自立型なのでしたがないのですが、ガイラインの張り出し本数が多い為にサイズ感以上に設営スペースがいります。
キャンプや野営なら問題ないでしょうが、登山のテント場を利用される方は場所選びに注意が必要です。

まとめ

工夫は必要だが、軽量なのにテントに肉薄する快適性のあるツェルト

ダブルウォールのテントと比較すると、もちろん「超快適!」とは行きません。
多少の結露は発生しますし、その対策も必要です。
それでも多くの魅力があり、何より軽い。
ちょっとした工夫が苦にならない方にはお勧めです。

手持ちのヘリノックスチェアがロッキングチェアに早変わり。ロッキングフットのススメ

 

アウトドアシーンで大人気のヘリノックスのチェア。カラーバリエーションやモデルも多彩ですが、実はオプション品もまた様々発売されています。 その中でも代表的な物に「ロッキングフット」があります。

手持ちのヘリノックスが更に座り心地が良くなるのなら、気になるアイテムですよね。 ただ、ちょっとした椅子が買える値段なのでなかなか手を出しにくい。 私自身も購入に踏み切るまだかなり悩みました。 実際に購入してわかったメリット、デメリットを今回は書きたいと思います。

目次

基本情報

仕様

  • サイズ/W53×D3.2×H4cm
  • 重量/403g
  • 付属品/収納袋
  • 価格/¥6,820(税込)

収納サイズ

収納時のタクティカルチェアと並べるとこんな感じ。
長さはあるものの細くまとまっているので、持ち運びに負担があるサイズではないかと思います。

組み立て

組み立ては簡単。
スキーのビンディングにブーツを装着するイメージで前後2箇所に引っ掛けます。

コツは地面に置くのではなく、持ち上げて嵌めてあげること。
慣れれば1分もかからず装着可能です。

座り心地

純粋なロッキングチェアほどではありませんが、通常時と比較してゆったりと深く腰掛けることができます。

メリット

風で飛ばされにくくなる

多くのヘリノックスチェアは軽量な為、風で飛ばされる危険性が有ります。
飛ばされた先が何もないところならばよいのですが、お子さんがいたり焚火だったりすると事故につながるケースも。

ロッキングフットを付けることで、重量が増える為、風で飛ばされにくくなります。

前屈みしやすくなる

 柔らかい地面でも安定感が増す

ヘリノックスの最大の弱点は柔らかい土質に埋もれる事。接地面がポールにゴムキャンプを被せただけの為、仕方がない事ではあります。
これに対応する純正アクセサリーとしては、「グランドシート」や「ボールフィート」があります。構造は単純で、純粋に設置面積を増やすことで土に埋もれる事を防ぐ役割があります。
「ロッキングフット」も同様に接地面積が増えるため、安定感が増す事にもつながります。

 デメリット

価格

冒頭でも述べた通り、本体価格を考えると少し割高な価格設定が玉に瑕です。
ただ、本体価格+ロッキングフット込でも、約2万円と定番ブランドチェアの中では安価な部類なので買う価値はあります。

チェア毎に対応するロッキングフットが異なる

多彩なラインナップで魅力なヘリノックスのチェア。
用途やアウトドアスタイルに合わせて、買い増しをされる方も多いのではないでしょうか。
そこで注意が必要なのが、ロッキングフットの対応モデル。 チェアワン、チェアツーと対応するロッキングフットが異なります。 チェアの型は揃えておいたほうが良さそうです。

 

ウルトラライト入門-固形燃料編-

UL化を言い訳に最近怠けている自覚はあります。
特に料理。
秋口はインスタを始めたてで”インスタ映え”を意識し、色鮮やかな料理を作っていましたが、、、
最近はミックスナッツがあれば最低限いいかなって。
火気を使うとすれば珈琲程度。
立派なOD缶をもっていてもせいぜい500ml分のお湯を沸かすぐらいです。
ので!軽量化したい。

軽量化目的でアルコールストーブを導入しようと思ったけど

まず思いついたのがアルコールストーブでした。
ULの人たちが良く使っているイメージなので。
ただ、見つけてしまったんですよ、部屋の隅にまとまった数があるアレを。

固形燃料が余っている

ズボラな性格なのでここ一年は焚火の着火剤替わりに固形燃料を用いていました。
フェザースティックとか、メタルマッチとか正直シンドイ。
ただ、冬はあまり焚火に精力的ではなく、固形燃料があまるばかり。
固形燃料って空気に触れると劣化する為、開封後はなるべく早く使った方がよい様に思います。
そういえば、キャンプ始めたときに買ったエスビット製のポケットストーブがどこかにあったような。。。
っと言うことで引っ張り出してきてテストしました。

とりあえず自宅でテスト

コッヘル替わりはスノーピークのシングルチタンマグ300ml。
低面積が狭いので安定感はないかな。
ただ、気を付けていれば問題ないレベル。
久々に使用しましたが、思っていたより沸騰が早い。
理想はこのマグとポケットストーブのみですが、これだと珈琲のドリップができない。
うーん。一回り大きいマグを追加しようかな。
悩ましい。

フィールドテスト

気温0度前後の環境で800mlの水を沸かしてみました。
使用したケトルはシートゥサミットのXPotケトル。
金属製ケトルと比較して熱伝導率が低いため、なかなか沸騰しない。
結局15gの固形燃料1個では沸騰せず、追加でもう1つ使用しました。
固形燃料を使う場合は、熱伝導率を意識した方がいいかもしれません。

必要量だけ持っていけるメリットはあるものの、燃焼効率が悪いので数が必要

固形燃料のメリットは手軽さと必要量だけ持っていけることだと思います。
ただ、どうしても他の火器と比較して燃焼効率が悪いので結局数が必要。
私の使用した固形燃料の場合、1個15gで400mlのお湯を作れる計算。
予備も含めて1泊2日で予備も含め5個以上持っていくのならば、素直に別の火器でもいいかも。

まとめ

燃焼効率や扱いやすいさで言えば他の火器には及ばないでしょう。 将来的に検討している複数日に渡るトレイルには持っていかないと思います。 ただ、必要量だけ持っていけるメリットも捨てがたいので、なるべく荷物量を減らしたい1泊2日の旅には向いている。

【レビュー】XPACのスクランブラー25【マウンテンハードウェア】

最近流行りのX-PAC素材。
ガレージブランドだけでなく、大手メーカーからも続々と採用されるようになってきました。

軽量かつ防水性のある素材なので、ザックとの相性も抜群。
ただ、軽量素材ゆえ、背面パッドが無いなどストイックな仕様が多く、手を出しづらい。
そう感じたことはないでしょうか?

私自身もそんな悩みを抱えており、ブログやYoutubeで使用者のレビューを繰り返してみていました。

そんな時に出会ったのがマウンテンハードウェアのスクランブラー25です。
名品であるスクランブラーの素材をまるごとXPACに置き換えたモデルで、必要十分な機能があります。

気がつけば購入から2ヶ月、登山、キャンプ、街使いとほぼ毎日使ってきました。
その中で気づいたメリット、デメリットを今回は語りたいと思います。

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目次

スクランブラー25の基本情報

マウンテンハードウェアとは

クライマー向けのブランド。
独自の防水透湿生地であるDRY-Qが有名。
ウェアは生地の裁断が独特で、目を引くデザインが多い。

スペック

  • 容量:25L
  • 重量:840g
  • 主な素材:ボディ・XPAC、ボトム・ケブラー
  • その他:バックパネルに軽量フレーム内臓

スクランブラー25の主な機能

内部構造

内部はシンプルな1期室。
背面部にはハイドレーションシステムを入れられるポケットが付いています。

サイドポケット

両サイズにはポケットが付いています。
ポケットの素材にもXPACが使われており、全体的に統一感のある印象。
ただ、伸縮性の無い生地なので、500mlのボトルを入れるのもひと苦労します。

背面パネル

背面には軽量フレームが内蔵されており、ウレタンパッドも必要十分。
背負心地は及第点。
やはり軽量化を意識してないプロダクトと比較するとどうしても劣ります。
パックウェイト10kgほど背負って登山した際はこの背負心地をネックに感じました。
あくまで個人的な見解ですが、パックウェイト7kgがこのザックの限界かなと思っています。

トップリッド

トップリッドは取り外し可能で表裏にポケットが付いています。
このトップリッドのみで150gほどあるので外してしまうのも手です。

メリット

優れたデザイン

クライマー向けのデザインからか、すっきりしたシルエット。
出っ張りが無いので、低山の木の枝や高山の岩場などでザックが引っかかる心配がありません。

多少の雨ならザックカバーいらず

防水性のあるXPAC素材を全面に使用している為、多少の雨であればザックカバー無しで対応できます。
ただ、トップリッドに欠陥があるので、そちらについては後述します。

デメリット

サイドポケットの使い勝手

前述の通り、サイドポケットが窮屈なのが難点です。
ハイドレーションシステムを使う場合は問題ありませんが、ボトルを使う際はショルダーベルトにボトルホルダーを付けたほうが良いでしょう。

トップリッドの欠陥

トップリッドのファスナーが非防水のパーツでできています。
通常素材のザックであればザックカバーの装着前提なので気にならない部分ではありますが、せっかく防水性のある生地を使用しているのですから防水ZIPを使用してほしかったです。

【薪ストーブ対応】YOKATIPIのレビュー【ソロ用テント】

いつかは憧れの薪ストーブに手を出したい。
どうせ買うなら薪ストーブに対応したテントが欲しい。
でも、軽量なテントがいい。
そんな欲張りな要望に合致したテントがあります。

日本のガレージブランドであるYOKAから発売されているソロ用のワンポールテント、YOKATIPIです。
トレンドのブッシュクラフトにも相性抜群のミリタリー調のデザインで、かつ山岳テント並に軽くできています。

私自身一目惚れで即購入し、冬季に薪ストーブと合わせて1シーズン使ってきました。
カタログスペックだけではわからないメリット・デメリットをご紹介します。

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目次

  1. 基本情報
    1. YOKATIPIとは
    2. パンダTCプラスとの比較
  2. メリット
    1. 薪ストーブ対応のワンポールの中で圧倒的に軽い
    2. メリット② 薪ストーブを置ける位置がいい
  3. デメリット
    1. 入手難易度
    2. 収納時に嵩張る
  4. まとめ 軽量さの中に遊び心のあるテント

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基本情報

YOKATIPIとは

前述の通り、国内のガレージブランド、YOKAから発売されているソロ用ワンポールテントです。
一見シックなテントに見えますが、夜になるとその個性を発揮します。
下部に施されたバンド状のリフレクターが光を反射して、独特の雰囲気を醸し出します。
これはデザイン上のメリットだけでなく、夜中にトイレに行った帰りに自分のテントを見つけやすいというメリットもあります。

また、薪ストーブに対応しているというのも大きな特徴です。
難燃性の煙突ポートが標準装備されており、加工する必要がありません。
ひと昔前まで薪ストーブに対応したソロ用テントはなく、自分で穴を開けるなど工夫が必要でしたが、無加工で買ってすぐにインストールできるのはいいですね。

パンダTCプラスとの比較

ソロ用ワンポールテントとして定番のテンマクデザインのパンダTC+と比較してみました。

プロダクト名 重量 寸法 収納サイズ
YOKATIPI 1.8kg W270 x D270 x H175 φ15×50
パンダTCプラス 6.28kg W270×D270×H170 53×27×19

サイズ感はややYOKATIPIの方が高さがありますがほぼ同等。
ただ、重量が大きく異なります。
後述のメリット①で詳しく述べますが、この重量差は大きく、薪ストーブに対応していないソロ用テントと比較しても引けを取りません。

メリット

薪ストーブ対応のワンポールの中で圧倒的に軽い

薪ストーブ対応のテントの多くが熱に強いが重量があるコットン系の生地を使用していますが、YOKATIPIはナイロン生地。
ナイロンの特徴としては軽量ではあるものの、熱には弱い性質があります。 しかし、実際に煙突が触れる箇所は難燃性の生地が使われている為、よほどのことがないかぎり問題ないと言えます。

また、ポールは軽量なカーボンポールが使用されています。
これらにより、約1.8kgとちょっとした山岳テント並の軽さを叩き出しています。

薪ストーブを置ける位置がいい

薪ストーブの暖かさは実際に燃えている本体だけでなく、煙突もまた重要な熱源となり得ます。
ただ、パンダ含め多くのワンポールテントは出入口に設置する方法が一般的です。
複数人用の大きなテントならまだしもソロ用の場合、煙突の大半を外に出してしまうことになり、貴重な熱源を無駄にしがちです。
それに引き換え、YOKATIPIはほぼ中央にインストールする為、熱を効率よく利用することが可能です。

また、好みにもよりますが、中央にストーブがあった方が調理や薪くべがしやすいように思います。

デメリット

入手難易度

基本的に受注生産の為、入手までに時間が掛かります。
しかし、公式YouTubeで明言されている通り、セレクトショップでの取り扱いが始まりました。
その為、店頭での買い求めもできるようになってきています。

収納時に嵩張る

山岳テントと違い、重量と収納サイズは比例しません。
煙突ポートと上部に2か所あるベンチレーターが折りたたみにくい構造になっており、結果として結構嵩張ります。

まとめ 軽量さの中に遊び心のあるテント

生地の強度を考えるとナイロンよりコットン系の方がより勝ります。
また、軽量化を追求するのであれば、特徴の一つであるリフレクタを付けないという選択肢もあったでしょう。
ただ、ストイックに追求するのではなく、程よい塩梅で取捨選択し、遊び心を残したプロダクトだと思います。
薪ストーブ使用を前提とした記事になりましたが、薪ストーブ抜きにしても魅力のあるテントだと私は思います。

【キャンプ場レビュー】淡路島のCHILL CAMP【関西キャンプ場】

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休日を利用して知人と淡路島にある「The Chill Camp」さんに行ってきました。 最近できたキャンプ場の様でまだレビューが少ないのでエントリとして残しておきます。

場所

最寄りのICは「洲本IC」です。
そこからほぼ一本道。
道中はコンビニ、ホームセンターが無いので、洲本IC付近で行かれる事をお勧めします。

駐車場

f:id:KandaMorioka:20210315083549j:plain 砂利が敷かれており、多少の雨でも問題無し。
サイトに横付けしたままでもOKですし、こちらを利用してもいいとのこと。
完全予約制なのでほぼ埋まることはないかと。

トイレ

ヒュッテ(≒受付)に併設されたトイレが利用できます。
洋式のトイレでとてもきれいでした。

土質

区画サイト

区画サイトは水はけが良く、土内に砂利もない為、ペグが差しやすかったです。
ただ、少し柔らかい気がするので、タープなどペグの保持力に依存する場合はVペグなど保持力のあるものを使用することをお勧めします。

フリーサイト

f:id:KandaMorioka:20210315083636j:plain 公式ページによるとキャンプ場自体が遊休地の活用らしく、フリーサイトは畑のような土質でした。
こちらはまだ予約受付していないので、これから改善される可能性が高いです。

アクティビティ

f:id:KandaMorioka:20210315083711j:plain ジップラインや雲梯などお子さんでも楽しめる遊具がたくさん設置されています。

その他

f:id:KandaMorioka:20210315083654j:plain キャンプ場とは直接関係ありませんが、観光地に来たので地ビールを楽しみました。