【レビュー】強化プラスチック製ペグ、ピラニアRT90【レンジでチンで直せる】
ペグ選びって難しいですよね。
ことキャンプであれば、いわゆる鋳造ペグを選んでおけば万能だと思います。
ただ、登山など軽量を意識するとどうしても気になるのが重量です。
下手したら超軽量装備の方のベースウェイト とほぼ同等の重さになりかねません。
私はというと、ここ半年ほどチタン製のネイルペグをメインで使っていました。 選定理由はなんと言っても重量。 1本6gほどで持っている事を忘れる重さです。
ただデメリットもあって、硬い地面や地中に砂利があるとすぐにお手上げ状態になります。 そこでペグのバリエーションの強化としてスウェーデンのピラニア社のペグ(RT90)を導入しました。 X形状で素材は強化プラスチックでなんと3g。 先日、早速テストしたところ少しコツはいるものの、保持力はバッチリで今後レギュラー入りです。
導入にあたり、あまりネットに情報がなかったため、記事にしておきます。
目次
これまでのペグ遍歴
まずは私がこれまでどんなペグを使ってきたか簡単に紹介します。
ブランド | プロダクト | 重量 | 価格(税込) | 特徴 |
---|---|---|---|---|
スノーピーク | ソリッドステーク30cm | 180g | 462円 | 鍛造ペグの定番。これで無理なら無理 |
スノーピーク | ソリッドステーク30cm | 75g | 352円 | 鍛造ペグの定番。これで無理なら無理 |
ユニフレーム | ステンレスペグ | 50g | 1400円/6本 | 類似品と比較して掃除しやすい。 |
中華製ノーブランド | ネイルペグ | 6g | 3000円/10本 | 平たくいうとヴァーゴの類似品 |
スノーピーク:ソリッドステーク 30cm
アウトドアを始めるにあたり同僚におすすめしてもらって購入。。
どんな環境でも安定して使用できるのでスペックは満足。。
少し楕円系の棒状なので土を落とすなどのメンテも簡単。
メンテサボると多少錆びるけど、巷で言われるほどシビアには感じなかった。
ただし、回を重ねるごとに重量が気になり始めて。。。。
スノーピーク:ソリッドステーク 20cm
10cm短いだけなのに重量が半分以下になるのは衝撃的だった。
長さに合わせて、ペグ自体の径が細くなっていることが起因しているのだと思う。
ソロテント利用を想定するとコレで問題ない。
むしろオーバースペック気味かも?
ユニフレーム:ステンレスペグ
ソリステを持っていくほどでない柔らかな環境用に購入。
性能面で不満はないが、思っていたほど軽くなかった。
砂浜など利用場面はあるが、レギュラー入りはないかな。。。
この重量ならソリステの20cmでいいかなと。
中華製ネイルペグ
貫通力や耐久性を度外視して軽量化したかったため購入。
平たく言うとヴァーゴの類似品。
チタン製だが細いので普通に曲がる。曲がっても直せる。チタンとは。。。
貫通力がないので、硬い地面だとお手上げ。
逆に保持力もないので、柔らかすぎる地面もNG。
土質を知っている場所でないと不安だし、何よりシリアスな登山ではこれだけだと不安。
とはいえ、ここ半年ほどほぼこれだけで乗り切った。
10本で60g。しゅごい。
ピラニアRT90ペグについて
RT90のスペック
重量:3.2g(実測3g) 長さ:9mm 生産国:スウェーデン
特徴
- 超軽量(実測3g)
- 9mmという短さだが、X形状と先端のギザギザの意匠から保持力は抜群
- 曲がってもレンチンで直せる
- 同名でアイスホッケー用のペグメーカーがあるが別会社
環境性
アルミ成形と比較して、製造工程で消費するエネルギーが1/13。
強化プラスチック製で使用に伴い曲がってしまっても、レンジで温めれば直せる。
不要になった際はピラニア社に送れば引き取ってくれる。また、そのリサイクルとして別モデルに利用される。
とはいえ、スウェーデンに送るとなるとハードル高く現実的ではないかも。
ピラニアペグのレビュー
打ち込み
わざわざハンマーを利用するまでもなく、足で踏み込むだけでOK。
めっちゃ楽。
ただし、貫通力はない。
石があれば普通に曲がる。
また、一般的なペグのように斜めに刺すのではなく地面と垂直に刺すのが正しい方法のよう。
曲がりにくいとのことだが、斜めに刺したら曲がった。
保持力
おもちゃみたいな見た目からは想像できないほどしっかりと保持してくれる。
突風の吹く場所でテストしたが、1泊だと緩みすらなかった。
掃除
ピラニアの歯を模した先端やX型の形状はどうしても土がつく。
掃除しないまま別の場所で使うというのは土壌汚染の観点からいえばNG。
なので土を落とすに越したことはない。
ただ、金属製ではないのでスピーディに行う必要がないのは気楽。
その他
軽量化だけでなく「環境に配慮している感」がいい。
気分的な問題ですが、アウトドアでは自分を盛り上げる要素も大事。