【レビュー】XPACのスクランブラー25【マウンテンハードウェア】

最近流行りのX-PAC素材。
ガレージブランドだけでなく、大手メーカーからも続々と採用されるようになってきました。

軽量かつ防水性のある素材なので、ザックとの相性も抜群。
ただ、軽量素材ゆえ、背面パッドが無いなどストイックな仕様が多く、手を出しづらい。
そう感じたことはないでしょうか?

私自身もそんな悩みを抱えており、ブログやYoutubeで使用者のレビューを繰り返してみていました。

そんな時に出会ったのがマウンテンハードウェアのスクランブラー25です。
名品であるスクランブラーの素材をまるごとXPACに置き換えたモデルで、必要十分な機能があります。

気がつけば購入から2ヶ月、登山、キャンプ、街使いとほぼ毎日使ってきました。
その中で気づいたメリット、デメリットを今回は語りたいと思います。

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目次

スクランブラー25の基本情報

マウンテンハードウェアとは

クライマー向けのブランド。
独自の防水透湿生地であるDRY-Qが有名。
ウェアは生地の裁断が独特で、目を引くデザインが多い。

スペック

  • 容量:25L
  • 重量:840g
  • 主な素材:ボディ・XPAC、ボトム・ケブラー
  • その他:バックパネルに軽量フレーム内臓

スクランブラー25の主な機能

内部構造

内部はシンプルな1期室。
背面部にはハイドレーションシステムを入れられるポケットが付いています。

サイドポケット

両サイズにはポケットが付いています。
ポケットの素材にもXPACが使われており、全体的に統一感のある印象。
ただ、伸縮性の無い生地なので、500mlのボトルを入れるのもひと苦労します。

背面パネル

背面には軽量フレームが内蔵されており、ウレタンパッドも必要十分。
背負心地は及第点。
やはり軽量化を意識してないプロダクトと比較するとどうしても劣ります。
パックウェイト10kgほど背負って登山した際はこの背負心地をネックに感じました。
あくまで個人的な見解ですが、パックウェイト7kgがこのザックの限界かなと思っています。

トップリッド

トップリッドは取り外し可能で表裏にポケットが付いています。
このトップリッドのみで150gほどあるので外してしまうのも手です。

メリット

優れたデザイン

クライマー向けのデザインからか、すっきりしたシルエット。
出っ張りが無いので、低山の木の枝や高山の岩場などでザックが引っかかる心配がありません。

多少の雨ならザックカバーいらず

防水性のあるXPAC素材を全面に使用している為、多少の雨であればザックカバー無しで対応できます。
ただ、トップリッドに欠陥があるので、そちらについては後述します。

デメリット

サイドポケットの使い勝手

前述の通り、サイドポケットが窮屈なのが難点です。
ハイドレーションシステムを使う場合は問題ありませんが、ボトルを使う際はショルダーベルトにボトルホルダーを付けたほうが良いでしょう。

トップリッドの欠陥

トップリッドのファスナーが非防水のパーツでできています。
通常素材のザックであればザックカバーの装着前提なので気にならない部分ではありますが、せっかく防水性のある生地を使用しているのですから防水ZIPを使用してほしかったです。