【薪ストーブ対応】YOKATIPIのレビュー【ソロ用テント】

いつかは憧れの薪ストーブに手を出したい。
どうせ買うなら薪ストーブに対応したテントが欲しい。
でも、軽量なテントがいい。
そんな欲張りな要望に合致したテントがあります。

日本のガレージブランドであるYOKAから発売されているソロ用のワンポールテント、YOKATIPIです。
トレンドのブッシュクラフトにも相性抜群のミリタリー調のデザインで、かつ山岳テント並に軽くできています。

私自身一目惚れで即購入し、冬季に薪ストーブと合わせて1シーズン使ってきました。
カタログスペックだけではわからないメリット・デメリットをご紹介します。

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目次

  1. 基本情報
    1. YOKATIPIとは
    2. パンダTCプラスとの比較
  2. メリット
    1. 薪ストーブ対応のワンポールの中で圧倒的に軽い
    2. メリット② 薪ストーブを置ける位置がいい
  3. デメリット
    1. 入手難易度
    2. 収納時に嵩張る
  4. まとめ 軽量さの中に遊び心のあるテント

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基本情報

YOKATIPIとは

前述の通り、国内のガレージブランド、YOKAから発売されているソロ用ワンポールテントです。
一見シックなテントに見えますが、夜になるとその個性を発揮します。
下部に施されたバンド状のリフレクターが光を反射して、独特の雰囲気を醸し出します。
これはデザイン上のメリットだけでなく、夜中にトイレに行った帰りに自分のテントを見つけやすいというメリットもあります。

また、薪ストーブに対応しているというのも大きな特徴です。
難燃性の煙突ポートが標準装備されており、加工する必要がありません。
ひと昔前まで薪ストーブに対応したソロ用テントはなく、自分で穴を開けるなど工夫が必要でしたが、無加工で買ってすぐにインストールできるのはいいですね。

パンダTCプラスとの比較

ソロ用ワンポールテントとして定番のテンマクデザインのパンダTC+と比較してみました。

プロダクト名 重量 寸法 収納サイズ
YOKATIPI 1.8kg W270 x D270 x H175 φ15×50
パンダTCプラス 6.28kg W270×D270×H170 53×27×19

サイズ感はややYOKATIPIの方が高さがありますがほぼ同等。
ただ、重量が大きく異なります。
後述のメリット①で詳しく述べますが、この重量差は大きく、薪ストーブに対応していないソロ用テントと比較しても引けを取りません。

メリット

薪ストーブ対応のワンポールの中で圧倒的に軽い

薪ストーブ対応のテントの多くが熱に強いが重量があるコットン系の生地を使用していますが、YOKATIPIはナイロン生地。
ナイロンの特徴としては軽量ではあるものの、熱には弱い性質があります。 しかし、実際に煙突が触れる箇所は難燃性の生地が使われている為、よほどのことがないかぎり問題ないと言えます。

また、ポールは軽量なカーボンポールが使用されています。
これらにより、約1.8kgとちょっとした山岳テント並の軽さを叩き出しています。

薪ストーブを置ける位置がいい

薪ストーブの暖かさは実際に燃えている本体だけでなく、煙突もまた重要な熱源となり得ます。
ただ、パンダ含め多くのワンポールテントは出入口に設置する方法が一般的です。
複数人用の大きなテントならまだしもソロ用の場合、煙突の大半を外に出してしまうことになり、貴重な熱源を無駄にしがちです。
それに引き換え、YOKATIPIはほぼ中央にインストールする為、熱を効率よく利用することが可能です。

また、好みにもよりますが、中央にストーブがあった方が調理や薪くべがしやすいように思います。

デメリット

入手難易度

基本的に受注生産の為、入手までに時間が掛かります。
しかし、公式YouTubeで明言されている通り、セレクトショップでの取り扱いが始まりました。
その為、店頭での買い求めもできるようになってきています。

収納時に嵩張る

山岳テントと違い、重量と収納サイズは比例しません。
煙突ポートと上部に2か所あるベンチレーターが折りたたみにくい構造になっており、結果として結構嵩張ります。

まとめ 軽量さの中に遊び心のあるテント

生地の強度を考えるとナイロンよりコットン系の方がより勝ります。
また、軽量化を追求するのであれば、特徴の一つであるリフレクタを付けないという選択肢もあったでしょう。
ただ、ストイックに追求するのではなく、程よい塩梅で取捨選択し、遊び心を残したプロダクトだと思います。
薪ストーブ使用を前提とした記事になりましたが、薪ストーブ抜きにしても魅力のあるテントだと私は思います。