1グラムの価値

以前より気になっていたプロダクトがモデルチェンジした。
どうやら1割ほど軽量化に成功したらしい。

急ぎではなない物だった為、軽量化された事は朗報だと思った。
ただ、同時に悩ましい問題も生まれた。
それは旧モデルのディスカウント。

旧モデルは新モデルと比較して50g重い。
その代わり、ディスカウント価格で9000円安いのだ。
限られたリソースの中でやりくりしている身としては見逃せない。
これは悩ましい。

50gの重量差に5000円の価値はあるのだろうか。 以前、サーモボトルの比較で10mlあたりの重量を指標とした。
これはハイカーズデポさんのクッカーの比較指標を真似た物で自分にとってはイメージしやすかった。
だが、今回のプロダクトで用途が違う為、適した指標が思い浮かばない。

また、以前読んだ記事では一定以上の軽量化を試みた際、100gあたり100$掛かるとのことだった。
今回の例で言えば50gで9000円。
決してコスパがいいとは言えないかもしれない。

どこまで軽量化に力を入れるか、何gを目標にするのか自分には明確な基準がない。
例えば最近流行りのミニマリストだとわかりやすい。
それは白物家電を持つか持たないか。
持たないという選択をとるとアドレスホッパーに近い生活ができると言ってもいい。
当然、冷蔵庫や洗濯機がない生活は非常に不便であると言える。
しかし、手軽に引っ越しができるというメリットは計り知れない。

それに引き換え、ウルトラライトはどうだろうか。
もちろん、軽量に越した事はない。
取捨選択を繰り返す中でリスクや道具選びの感性も研ぎ澄まされてくるはずだ。
ただ、一般的な定義の10ポンド、約4.5kgという数字に拘る利点はおそらくない。

ここで旧モデルを選び、浮いた金で別のギアの軽量化を図ることもできる。
おそらくそれが最もコスパのいい選択だろう。
だが、ケチった50gが後々の道具選びにまで派生し、重量以上の重石にならないか。

そんな事を考えていたら、1日が終わった。
暇か、私は。